来夢来人の彩回想録

大人の色事の思ひで、回想録、考察etc.

ピンクチラシ

この世は
男と女だけ
善きも悪しきも
纏まり彩りながら
華咲き乱れ



ピンクチラシ


この名を覚えてたり、または実物を覚えている人は今の今いるのだろうか?
これも前回の闇ソープの話の時から幾分か時代を下がっての話で、
町中をある意味で席巻し埋め尽くした代物である。20年ほど前から15年ほど前になるのだろうか?


自分的な感覚的なものではまだまだ携帯電話が出始めの頃で、カメラどころかメール機能さえない携帯電話の頃の思ひでである。


ピンクチラシとは、要はいまでいうデリヘルの案内を書いた。だいたい名刺大の大きさのチラシの事である
デリヘルは今ではお国公認の無店舗型風俗店としてあるのだが
当時は闇風俗であり、名称は「ホテトル」「ホテヘル」と言われてた頃の時代である


前回の回で書いたのだが当時は深夜12時過ぎたら遊びたくても翌日まで待たなければならなかった時代に深夜でも女性と遊べるというやつだった。


ピンクチラシはこの闇風俗の営業手段として、今ではこれも絶滅寸前の公衆電話ボックス内の電話機そばの丁度目線の所にずらっと同じ名刺大のチラシが、10枚ほどきれいに並んで両面テープで貼ってあり、それが、また色んなこの闇風俗の各店のが貼り付けてあるので電話ボックスがチラシに埋まってしまい、遠くからみると電話してる人の下半身しかみえない状態だったりしたのだ。
それだけでなく家のポストににも何種類も同じように投函もしてあった。それは所かまわずで、一軒家、アパート、マンション、会社のポストとポストと名がつく所には投函されていたものだ。
で、朝になると電話ボックスは常にチラシでみえなくなり、その横を小学生などの集団登校が歩いてゆくという笑える状況もうまれ、そのチラシを朝一番でかたずける人がでて
イタチごっこの様相を毎日繰り替えすような事が続いたりもした。かたづけると昼間でも貼り付けるということは日常茶飯事だった。


そのピンクチラシの内容は


人妻・・・電話番号


女性の水着の女の子の写真に電話番号


韓国 電話番号


金バツ、ブロンド・・・・電話番号


という至極簡単でなもので、電話して内容を確認して自宅だったりホテルへ女性を
派遣してもらうという今でいうデリヘルと基本的に変わらないシステムなのだが


当時は闇風俗で非合法で、基本的にプレイ内容は大人の男と女のお付き合いが当たり前だった。



ピンクチラシは深夜に張って歩く、または投函するバイトとしてあり、そこそこ稼げる
バイトとして話題にもなってたりもした。


この当時ピンクチラシを作成、配布、貼り付けしてたのは、人に聞いた話によると
町の印刷屋で、印刷配布を一手に引き受けてやったいたようである。


これも闇風俗が合法化されデリヘルと名を変えると公衆電話ボックス、家のポストから
ピンクチラシは消えてゆき、また、ネットの普及もあり完全にピンクチラシも
人々の記憶の中から忘れ去られていった